Second Royal Records

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2015.07.24
SECOND ROYAL7インチシリーズ第七弾チークタイム温度&第八弾in the blue shirtリリース決定!
平賀さち枝とホームカミングス、Yogee New Waves、夏目知幸、本日休演、SaToA、she saidに続く当レーベルの7インチシリーズ、第7弾”チークタイム温度”&第8弾"in the blue shirt"のリリースが決定しました!8月11日2タイトル同時リリース!

■取扱い店舗
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SECOND ROYAL7インチシリーズ、第7弾は4人組ラップ・グループ"チークタイム温度"!京都メトロで当レーベルが開催しているレギュラーイベント「SECOND ROYAL」にゲスト出演して頂いたのがきっかけで今回のリリースに繋がりました!この夏必聴のインディラップアンセムを2曲収録!手売りのCD-Rから愛聴していたので、初の正規音源リリースに関わる事ができてめちゃくちゃ嬉しいです!



アーティスト名:チークタイム温度
タイトル:7DAYS / 真っ青に染まれ
品番:EMF-062
レーベル:SECOND ROYAL RECORDS
仕様:7inch Analog
価格:1,300円+税
発売日:8月11日

A SIDE:7DAYS
B SIDE:真っ青に染まれ



Cheektime温度は、東京を拠点に活動している4人組ラップ・グループである。メンバーはセケンシラズ、エスキモ、mantaschool、MACLORD。全員がトラックメイクとラップの双方を受け持っている。また。各々のメンバーはグループ以外でも、精力的に活動しており、MC. sirafuとしても知られるmantaschoolは片想い、ザ・なつやすみバンドのメンバーであり、サポートとしてもcero、NRQなどに参加。MACLORDはVIDEOTAPEMUSICとして音楽/映像を創り出している。

今回Second Royalから初の7インチをリリース。ブリージンなサンプリング・センス、粋でいなせなミッドテンポのビート、チリンなマイク捌きを配した、極上のインディ・ラップが2曲収録されている。現体制での正規音源は今作が初。このレコードでグループを知る方も多いと思われるので、少し彼らのことを紹介したい。

結成されたのは5年ほど前のこと。学生時代の遊び仲間だったセケンシラズ、Eskimo、mantaschoolが再会し活動をスタートさせた。その後、MACLORDが共作曲"ニュー熱海シネマパラダイス"(限定30セットのTシャツ+CDRセットとして販売)の制作を経て加入。制作コンセプトはきわめてシンプル。グループ名である「チークタイム温度」という名前のイメージを基準に曲を作っているそうだ。

これまでライブのペースも実にゆっくりで、1年に1回程度の小規模な自主企画が中心。リリース作品はCDRの「温度1」(JET SET、円盤での取り扱い)、「温度1.5」(手売りのみ)。そんな彼らにとって、大きなトピックとなったのが、昨年、京都メトロでのSecond Royalへの出演だったという。「そこで初めて友人以外の目に触れたと言ってもいい」と語る。

この7インチに収録となったのは、Eskimoプロデュースの"7DAYS"と、セケンシラズがプロデュースした"真っ青に染まれ"。Aサイドの"7DAYS"は、今盤のために制作された新曲。煌めきのギター・カッティング、2拍4拍を存在感たっぷりに踏みしめるビートにのって紡がれるのは、4人のメンバーそれぞれの「帰り道」。チルを求める疲労感と、街の喧騒へと惹かれるざわめきが、心のなかでせめぎ合うさまを、魅力的にとらえた、屈指のアーバン・ディスコ・ラップとなっている。某ニューミュージック歌手の曲をサンプリングしたイントロから一気に引きこむ今曲は、今後多くのダンスフロアを彩るだろう。そして、Bサイドの"真っ青に染まれ"はライヴでも人気のレパートリー。こちらは、けだるくダビーなレイドバック・チューンとなっている。うだる夏の昼下がり、蝉の鳴き声が響くなか、軒下でうたた寝でもしながら聴くのが最高じゃないだろうか。
(text by 田中亮太)



SECOND ROYAL7インチシリーズ、第8弾は京都在住の有村崚によるソロ・ユニット"in the blue shirt"!オリジナル・トラックはもちろん無数のエディット公開も話題、当イベントに過去何度も出演し最高のライブパフォーマンスを見せてくれた彼の初フィジカル・リリース作品です。



アーティスト名:in the blue shirt
タイトル:toward morning
品番:EMF-063
レーベル:SECOND ROYAL RECORDS
仕様:7inch Analog
価格:1,300円+税
発売日:8月11日

A1:toward morning
A2:fool
B1:In and out
B2:buttercup



in the blue shirtは、京都在住の青年、有村崚によるソロ・ユニットである。この数年来、オリジナル・トラックや無数のエディットの発表でインターネットを中心に存在感を示してきた彼が、今回Second Royalから初のフィジカル・リリースとなる7インチを発表。類まれなポップ・センスを窺えるカットアップと、フロアを瞬間風速で沸かせるビートからなう4曲を収録している。ここでは、彼の発言を引きながら、このユニットの成り立ち、今盤の聴きどころを紹介していきたい。もともとインディ・バンドのメンバーやDJとして活動してきた有村が、自らトラックを作り始めたきっかけはなんだったのだろう。
「大学に行かなさすぎて留年して、することがなくなったので。毎日あほみたいに音楽きいてるのに、自分で曲を作ったことがないのは健康的ではないような気がしたという理由もあります」

活動当初に志向していたスタイルは、現在のサウンドとは若干異なっていたようだ。
「元々は"リスが駆けずり回っているような自然豊かな土地、暖炉があるような立派な家でウイスキーを嗜みながらアナログ機材に囲まれて作っているbibioの音楽を、日本のベッドルームでやる"予定でした。The Avalanchesへの憧れと、インターネットにいるサンプリングがバカみたいにうまいやつらの影響(主にstar slingerとdj newtown)、同世代が作るベース・ミュージックのヤバさに頭をやられていまのスタイルに」

当時から現在にいたるまで活動拠点は一貫してインターネット。彼はそこで知名度を高めていった。
「基本的に家からでないので。今や国内トラックメイカーの登竜門と言われることもあるfogpakというコンピレーションの8、9に連続して曲を出したらちゃんといろんな人に評価してもらえたのが一番のきっかけ。〈MALTINE〉でPa's Lam Systemとporter robinsonのリミックスやらせてもらえたのもでかいです。fogpak9でSVNSET WΛVES周辺のやつらと繋がれたり、ジャージークラブが流行った時にstar slingerの曲のブートリミックスを上げたことをきっかけにstar slinger本人と彼のやっているレーベル〈JET JAM〉周辺と繋がってリミックスやらせてもらったり、spazzkid周辺の西海岸のナードと連絡を取るようになり〈odd castle〉というレーベルからカセットでのリリースをしたり・・・。ニッチな音楽ではあるものの好きなものが同じやつらとインターネットでゆるゆる繋がっているといった状況。最近は〈MALTINE〉とその周辺のシーンやアーティストのイベントばかりに出ていたので、京都での活動を増やしたいです」

前述のとおり、今作が初の7インチであるが、この4曲をチョイスした理由は?
「先日bandcampでリリースした3曲入りシングル+おまけのダンス・トラック。シンセサイザー色が薄いDTM作品を集めて出したかったという感じです。いい感じに似た雰囲気の曲が並んだとは思います」

最後に、今作収録の4曲について、本人のなかでも気に入ってる点を語ってもらった。まずは1曲目、柔らかなアコギのストロークと、心地良いイーヴン・キックが配された"toward morning"。
「4分間延々となり続けるギターのループにいい感じのメロが乗せられた。やたら上手く弾けたカオシレーターでのソロは音源のがベストテイク。ライブで上手く弾けない」

続いて、エレクトロ・ロックンロール的なスピード感を持った"fool"。
「自分の曲の中で唯一の4分の3拍子の曲。いいところはDJで使いにくいところ・・・」

3曲目は、本人語るように、某カナディアン・ハウサーを彷彿とさせるカットアップが魅力の"in and out"。
「おととしくらいにakufenをパクった4つ打ちをひたすら制作していた時期があったがその中のお気に入りの一曲。元々もっと淡々としたトラックだったがこの7”を出す用に展開を足した」

最後は、サンプリングを繋ぎあわせて、全く新しい曲を作り出すというポップ・センスを発揮する"buttercup"。
「唯一今年作った曲。(他の三曲は2年前くらいに作った)サンプルの切れ目のブチブチ感とロービットサンプラーで鳴らした風のキック。自分の売りであるカットアップ、だいぶ個性が出せた」
(text by 田中亮太)