Second Royal Records

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2015.10.13
HANDSOMEBOY TECHNIQUE 約6年ぶりの新作、7インチでリリース決定!Turntable Films井上陽介も参加 !
2009年の名作『TERRESTRIAL TONE CLUSTER』から早6年、、HANDSOMEBOY TECHNIQUE超待望の新作が完成!!10月31日、7inchアナログでリリースとなります!Turntable Films井上くんをゲストヴォーカルに迎えた"Melodies"に、ドラマティックな展開&メロディに高揚せざるを得ないダンスナンバー“Cut it Out”、これぞHANDSOMEBOY TECHNIQUEな最高の2曲を収録しています。すでにこの7インチをレコードプレーヤーで再生している映像がYouTubeで(勝手に)投稿されているようなのでぜひ。。

取扱い店舗
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HANDSOMEBOY TECHNIQUE
タイトル:MELODIES / CUT IT OUT
品番:EMF-069
レーベル:SECOND ROYAL RECORDS
仕様:7inch Analog
価格:1,300円+税
発売日:10月31日

<収録曲>
SIDE A:MELODIES
SIDE B:CUT IT OUT

Handsomeboy Technique "Melodies"


Handsomeboy Technique "Cut it Out"


ハンサムボーイ・テクニーク復活!ターンテーブル・フィルムズ井上陽介も参加、ディスコ・ポップ・ブームの息の根止める決定的名曲!

まぎれもない2つの名盤、『アデリー・ランド』『テレストリアル・トーン・クラスター』から6年。と言っても、その作り手自体が、もはや現行シーンのなかでは空気のごとき存在感しかないので、過去に残した金塊を前置きにするのは控えておこう。ただひとつ、聴いておいたほうが人生は豊かになるとだけ。なにはともあれ、ハンサムボーイ・テクニークとは、京都で暮らす森野義貴のソロ・ユニットだ。ここで筆を尽くすべきは、彼のかなり久方ぶりの新曲7インチ“メロディーズ/カット・イット・アウト”である。しかし、安心していただきたい。今回もしっかりと至高の名曲となっている。

まず、Aサイドの“メロディーズ”は、同じく京都で活動するターンテーブル・フィルムズの井上陽介を歌に迎えたスウィートなダンス・ナンバー。柔らかな四つ打ちのビート、流麗なストリングス、さらに、これぞ森野編曲と言うべき、ギターやフルート、鍵盤など様々な楽器が滑らかに交わるチェンバー的プロダクションに、井上の抑えたなかに色香を醸す歌声が泳ぐ。近年、国内インディ・シーンにおいて、ファンキーなディスコ・ポップが人気を博しているが、ここまで丹念に磨きあげられたものはないだろう。それらのなによりも素晴らしい。

そしてBサイドの“カット・イット・アウト”は、これまた森野節、というか間違いなく彼にしか作れない、狂気と美しさがねじれながら滑空するような、ハード・ロッキン・ブリージン・ビーツ。ラウドなギターと筋肉隆々のドラムと、プログレ調の勇猛かつ爽快なオルガンにストリングスという、水と油の要素を同時進行で織り込みながら、驚くほどにドラマティックな飛翔感(墜落感?)を喚起させてくれる。ほんとうに、この人は、どうしてこういう曲ができあがってしまうのか。

常人離れしたトラック・センス。色鮮やかなメロディー・メイキング。何をも寄せ付ずに建立する美しさ。そして、気高き美学。この7インチに収録されたのは、ハンサムボーイ・テクニークという作り手の矜持を結晶化させた2曲だろう。森野義貴は6年前と何も変わっていない。今日の若者たちは、この稀有なる芸術家の存在を発見するだろう。そして、私のような古いリスナーは、やれやれまた面倒な季節がはじまったぞと、困った顔で微笑むのだ。
(TEXT by 田中亮太)

■HANDSOMEBOY TECHNIQUE | Twitter
https://twitter.com/handsomeboytech